昨今、多くの業務で効率化・自動化できるツール/システムが存在します。
DX(Digital Transformation/デジタルトランスフォーメーション)によって、業務の変革や働き方(テレワーク/リモートワーク)も変化しています。
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これらの悩みを解決しながら、エンジニアによる業務効率化/自動化の方法を解説します。
記事を読み終えると、仕事における「面倒な作業」「単純な作業」のヒントを獲得できます。
以下の画像は、一例として作成したTwitterデータ自動収集システムです。(作成手順の解説は後述します。)

結論は、既存のツールを組み合わせると大概の作業が効率化/自動化できます。
目次
そもそも効率化/自動化にプログラミングが必要か?
個人的な意見として、プログラミングに求められる理由は以下の3つだと考えます。
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これら3つの理由を理解すると、プログラミングの重要性と有用性に気付きます。
また、3つの視点から結論を出すことでプログラミングの必要性を判断できます。
定型的な作業の自動化
最初に考えられるのは、特定業務内に存在する定型的な作業の自動化です。

基本的に、定型的な作業の中には以下の4つが含まれてることがほとんどです。
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これら4つの項目を考慮しながら、作業内容を洗い出すことが大切です。
現在では多くの既存ツール/アプリでこれらの効率化/自動化を実現できます。
高速な操作による差別化
次に考えられるのは、高速な操作による作業の差別化です。

何度も繰り返す再帰的な作業は、改めて考えると洗練すべき箇所が隠れています。
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これらを見つけ出すことで、人間がするべきではない作業内容が浮き彫りになります。
DXによる業務の効率化/自動化は、業務内容の洗い出しが完了したタイミングで取り組むべきです。
存在しないツールの実現化
上記の『定型的な作業の自動化』『高速な操作による差別化』において洗い出せた内容から、既存ツール/アプリを調査します。
既存ツール/アプリでも課題解決できない場合、プログラミングによるツール/アプリの実現化になります。
そもそも業務の効率化/自動化は、業務内容の洗い出しと既存ソフトウェアの可否が分からなければ判断できません。
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これらの条件を満たしているか、常に確認しましょう。
情報収集の作業を自動化する
情報収集が多くの定型的業務の始まりとなることが一般的です。
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様々な業務で起点となるのが情報収集によるWebデータです。
特に、データ分析/テキスト分析/マーケティング分析など、多くの分析で利用されるのがTwitterのツイートデータです。
ここでは、一例としてTwitterを利用したテキストデータ収集を考えます。

情報収集における業務内容を切り分けると、一連の流れを把握/理解することができます。
その中で手作業で情報収集してしまうと、様々なデメリットが発生します。
これらのデメリットを解消するために、ノーコードツールを利用した自動化システム構築がおすすめです。
IFTTTによるTwitterデータ自動収集システム

今回作成するシステムに利用するアプリ/サービスは以下のものです。
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これら3つを連携させ、Twitterデータ自動収集システムを構築します。
また、自動収集システムの作成手順は以下です。
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これら4つの手順に沿って作成すると、自動収集システムが完成します。
IFTTT(イフト)のアカウント登録
IFTTT(イフト)とは、既存アプリ/サービスの仲介役として活用するWebサービスです。
IFTTTのサイトにアクセスします。

サイトアクセス後、『Get started』ボタンをクリックします。
本記事では、下側に記載されている「sign up」からアカウント登録するため、『sign up』をクリックします。

アカウント登録するため、利用されている「Email」と「Password」を入力し『Sign up』をクリックします。
『Sign up』が完了したアカウントにて『Log in』します。
Twitterアプリの連携と設定
『Log in』すると、以下のホーム画面が表示されます。

ホーム画面右上にある『Create』ボタンをクリックします。

『If This』と記載された大きめのボタンをクリックします。

IFTTTにて連携元となるアプリ/サービスをテキストボックスにて検索します。
テキストボックスに『Twitter』と入力します。

Twitterアイコンが表示されたら、アイコンをクリックします。

Twitterで利用できる各トリガーが一覧表示されます。
ここでは、画面を下にスクロールします。

下側にスクロールすると、『New tweet from search』と記載されたトリガーがあるため、クリックします。

『Connect』をクリックし、利用されているTwitterアカウントと連携します。

テキストボックスに任意のキーワードを設定できます。
ここでは、『プログラミング』と入力しています。
キーワード入力後、『Create trigger』をクリックします。
Google Spread Sheetの連携と設定
連携元となるTwitterアプリを設定後、以下の設定を行います。

『Then That』と記載された大きめのボタンをクリックします。

連携元であったTwitterアプリを検索した時と同様に、連携先となるGoogleスプレッドシートを検索します。
テキストボックスに『sheet』と入力します。

Google Sheetsのアイコンが表示されるため、アイコンをクリックします。

Google Sheetsのトリガー一覧が表示されたら、『Add row to spreadsheet』をクリックします。

利用されているGoogleアカウントの連携を行うため、『Connect』をクリックします。

Google Sheetsの編集画面が表示されます。

任意のスプレッドシート名、フォーマット設定、フォルダ名を設定したら、『Create action』をクリックします。

連携元であるTwitterと連携先であるスプレッドシートを設定できたら、『Continue』をクリックします。
ツイートデータ自動取得実行

全ての一連の操作内容と項目設定を完了したら、『Finish』をクリックします。
連携したGoogleアカウントにて、出力先で設定したフォルダが生成されているため確認してみましょう。

実際に、Googleスプレッドシートが作成されツイートデータを取得できていれば実行完了です。
特定キーワードに沿って自動的にツイートデータを取得するシステムの完成です。
まとめ
業務上で効率化/自動化を考慮する場合、定型的な作業の切り分けが重要です。
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これら4つは、業務改善の課題となる場合が多いです。
課題の切り分けとして業務を洗い出してみてください。
前提として、『情報は検索しない』を基本の考え方にすると良いです。
ノーコードツールや既存アプリ/サービスを元に「情報が降ってくる状態」を作り、「情報を蓄積する仕組み」を構築しましょう。