現在、多くの業界でAI業務の推進が行われています。
数多くの業務を自動化・最適化などを行うAIですが、世間的に「AIに仕事を奪われてしまうのではないか?」と恐怖の声も上がってきています。
しかし、それはプログラミング業務に限らずすべての業務において言えることですが、仕事に従事している方であれば、常に業務改善や効率化を意識してコスト削減を図っていることだと思います。
ここでは、AIによる恐怖から逃れるためにも、AIの役割を理解し、プログラミング業務だけでなくPC業務を行なっている人たちがいかに最適に生きていくかを解説できればと思います。
目次
時代の変化によって職業は変わる
あなたもきっとご存知だと思いますが、動画配信サービスを提供しているYouTubeにて生計を立てているYouTuberという職業があります。
当然、スマホなどが当たり前とされない時代では、このような職業は存在していませんでした。
しかし、時代の流れは一刻と変化し、新しい職業が誕生します。
あなた自身も身の回りで多くのことが変化していることだと思いますが、業務においてもそれは変わりません。
時代は今どんどん加速している中で、最適で効率的な方法を模索して進化しているわけです。
その中で、すでにアンテナを張っているあなたならご存知だと思いますが、AI業務の推進です。
前述した通り、多くの業務は効率化を求められているわけですが、PC業務であればなおさらAI業務の推進は時代背景からしても避けられない現実として待ち受けています。
AIの活用事例 – ソフトバンク
こういったAIなどの活用は、多くの企業でも取り入れられています。
その中でも有名な企業がソフトバンクです。
ソフトバンクでは、新卒採用一次選考のエントリーシートをIBM Watsonを利用し、判断基準を設けて合格と不合格を決めます。
すでに人事業務にもAIの活用が行われているのが現状になります。
また、完全自動化運転技術の開発に伴い、ソフトバンクとトヨタが協力して事業を進めていますが、この技術などにもAIを利用したものがあるわけです。
AIの活用事例 – JR東日本
JR東日本のお問い合わせセンターでは、毎日数千件から数万件規模のお問い合わせに対応するために、AIを利用したオペーレーター支援サービスを展開しています。
オペレーター支援といえば、コールセンターなどが存在しますがAIによって自動化を行なったり、よくある質問や疑問であれば、今まで蓄積された回答データを元にチャットボット形式で24時間365日対応できる仕組みなどが利用されます。
このように、一部の業務をAI導入によって、改善・最適・自動化を図っていくわけです。
AIの活用事例 – オートバックス
こちらは、自動車を利用するお客様がモバイル端末を活用して、気軽にタイヤの磨耗具合を画像認識して確認できるサービスが展開されています。
ここでもAIの活用が見られ、Watson Visual Recognition(画像認識) APIを用いてサービス用のシステムが構築されています。
少ない画像枚数とビッグデータとして保管される過去の蓄積画像を、短時間で機械学習システムが磨耗具合を高い精度で判断することを実現しています。
このように、お客様が簡単かつ無料で行えるタイヤ画像診断を実現しているのもAIによるものなわけです。
プログラミング業界ではどのような状態なのか
もうここまでくれば、自然と感じ取れているかもしれませんが、上記で解説してきた内容のものはプログラミング業務があった上でAIを活用し実現されてきたサービスに他なりません。
そのため、AI活用を担うプログラミング業務が今後より最適で効率的な業務として確立されるためには、AI活用は内側からも利用されるのは当たり前にやってくると断言できます。
むしろ、今後利用される様々なサービスは、AI活用を前提としたサービスとして考慮されることが予測されるので、システムエンジニア/プログラマーどちらにおいてもAIへの知識が試されることになります。
そして、これから当たり前の感覚でAIを利用することが増えると予想される中で、いかに私たちがAIと共に仕事と向き合っていくのかを考える必要があります。
多くの業務で求められていることを把握する
現在、様々な職種の方々がいますが、プログラミング業務に携わる人からすれば、AIの存在にはとっくに気づいているかと思います。
その中で、すでにある既存サービスにGCP・AWS・IBMなどが提供するAIを利用して従事している人もいるかもしれません。
これらは、プログラミング業務に携わるIT業界という括りに限らず、様々な業界のシステム部の方達にも求められてくるスキルになると断言できます。
というより、関わっている人はプログラミング業務を主に行っている人じゃない方であってもAIに詳しくなり出している人は確実に出てきています。
私が知る限りでは、大手企業の営業部の方ですらIBM Watsonを利用してチャットボットを開発していたのを目撃しています笑(何なら会社員時代は隣でサポートしていました。)
つまり、もう業界や業務の壁を超えてAI知識を前提とした働き方を模索できるようにならなければ、業務として成り立たないタイミングが訪れるということです。
AIエンジニアは希少性が非常に高い
今あなたはどのレベルのプログラミングスキルなのかわかりませんが、一つ考えて見てほしいです
「AIに仕事を奪われるのは怖いですか?」
この問いに対して、筆者なら決して怖くないと答えます。
多くの業務に対して今後利用されるであろうAIを扱う側に立てば、むしろ好都合であり、AIエンジニア/AIプログラマーとしての希少性が高まることが約束されているからです。
いやいや誰でもなれるわけではないし、今から学んだところでAIによるプログラミング業務すらできないのではと思うかもしれません。
そう感じてくれる人がいて、取り組みを諦めてくれる人がいるからこそ希少性が高まります。
ハードルは高い方が飛び越えるのは難しいですし、山は高ければ高いほど険しいものです。
どうせ諦めたら物事は何でも終わりなわけですので、時代に合わせた学習を行えなければ変化に追いつくことなく振り落とされてしまいます。
であるならば、しがみついていきたいと筆者は強く思います。
AIにおける知識があることが重要になる
今回の記事を読んでくださっている人が、プログラミング業務に携わっているわけではないと思います。
何かしらの業務に携わる中で、AIに対する知識があるということが重要になります。
専門用語を知っているだけでも業務上の会話は捗りますし、AIが利用できる分野(知識探索・照会応答など)を把握しているだけでも全然違います。
最終的にシステムやサービスに落とし込むのがシステムエンジニア/プログラマーなわけであって、あなたがたとえ開発側でなくても、これからPC業務関連で仕事をする以上頭に入れておくのは、AIの知識です。
あなたの活躍は、やはりこれからの最新技術でありトレンドとなっているものの学習になると思います。
「関係がないから。」と避けていてもPC業務に携わっていれば巻き込まれることになるかと思いますので、AI知識を蓄える学習だけはしておきましょう。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
・PC業務である以上避けられない
・プログラミング業務なら希少価値を見出せる
・AIの活用事例から役割を理解する
・AIの知識を蓄えておく
このような4つのポイントとして押さえていただければと思います。
最後まで一読していただき、ありがとうございました!