多くの人がプログラミングに挑戦して挫折する瞬間を見てきましたが、特に独学でのプログラミング学習においては挫折率が9割と言われています。
「プログラミング学習の取り組み方がわからない。。。」
「どうすれば挫折することなく続けられるのか。。。」
おそらくプログラミング初心者からすれば、いざ学び始めようと考えている時に挫折しやすいと言われたらたまったもんじゃないです。
それでもプログラミング学習の挫折率が高いことも事実です。
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この二つを知っていると知らないでは、今後のプログラミング学習において大きな違いが顕著に現れてきます。
具体的な内容で一つ一つ解説していきます。
目次
プログラミング学習における挫折率9割の主な理由
プログラミング学習において、挫折してしまった経験を持つ人が少なくありません。
特に、プログラミング学習における半数以上の方々が『独学』による挫折経験と言われています。
大きく分類すると、独学、大学等の学習機関、企業研修、プログラミングスクールなどです。
これからプログラミング学習を始める人、すでに始めているが思うように学習ができていない人の共通点として、以下の挫折ポイントが挙げられます。
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この辺りの内容が主な理由として挙げられると思います。
大学や専門学校、プログラミングスクールに通っている人であれば、学習用カリキュラムなどが存在するため、比較的スムーズに学習を続けられます。
しかし、完全な未経験でプログラミング学習を独学で始めようとすると、かなり難易度が高く感じてしまいます。
それでは、それぞれの挫折ポイントの理由と対策について、一つずつ解説していきます。
挫折ポイント①:適切な学習方法がわからない
これはプログラミングに限らず、どんなものが学習対象であっても初めて触れてみる分野であれば、必ず引き起こされる悩みの一つだと思います。
例えば、義務教育である小学校・中学校における学習において、筆者も含め誰もが学問を享受していたと思います。
しかし、初等教育・中等教育合わせて9年間の学校生活の中で、いきなり「9年間自由で勝手に学問を勉強してください。」と宣言されたら、開いた口がきっと塞がらなかったでしょう。
もちろん、高校へ進学する場合を考慮して、頭の良い学生は逆算しながら学問に取り組めるかもしれませんが、おそらく小学校一年生の段階で逆算して学問をこれだけ勉強しようと考えられる子供はいないと判断していいと思います。
何事もそうですが、そもそも学習手引きが存在しなければ勉強するための方針すら立てることは困難でしょう。
そのため、特にプログラミングを独学で取り組もうと考えている人にとって、学習手引きあるいは学習方法が定まらないのは死活問題です。
プログラミングにおいても、学習における努力の方向性を間違えないことはとても大切です。
挫折ポイント①への対策
適切な学習方法がわからない時の対策として考えられるのは、ロールモデルを探すことです。
これは、自分自身が掲げている目的・目標設定が少なからずあると思います。
「稼ぐためにプログラミングを始めよう!」
「とりあえずプログラミングを習得したい!」
こういった抽象的な目的・目標設定だとまず間違いなく何も成し遂げられないです。
あなた自身の目的・目標を達成するためにも、あなたが理想とするパターンで成功している人を探しましょう。
SNSなどを利用すれば比較的簡単に探し出すことができます。
その中で、ロールモデルとした対象者の情報収集を行います。
もともと未経験からなのか、どんなプログラミング言語を利用しているのか、学習手順はどんなものなのか、取り組んでいるものはなんなのか、こういった内容が全てではありませんが、発信者であれば少なからずあなたが求める情報がいくつか拾えるはずです。
そして、真似をすることです。
間違いなく、プログラミング学習における方針は定められると思います。
具体例を用いてプログラミングがわからなくなる原因と対処方法を知りたい人は「【具体例】プログラミングがわからないときの原因と対処方法」で解説します。
挫折ポイント②:入門書が難しい
プログラミング未経験の人であれば、「入門書が難しい」も挙げられます。
また、書籍等で学習している人であれば、書籍に記載されている専門用語がわからなければ学習がストップしてしまいます。
特に、専門用語の意味を理解できなければ、先に進めないと考えてしまう人もいるかもしれません。
書籍で学習している人は、その書籍に記載されてる説明が全てだと思い込んでしまうので、結果として積み本のようになってしまい、プログラミング学習から手を引いてしまいがちです。
挫折ポイント②への対策
おそらく入門書が難しいと感じている部分は、専門的な言葉が多く存在することによって、説明がややこしくなっていることです。
このように感じている人は、純粋にプログラムを動作させた時に何が起きているかだけを注目すると良いです。
どれだけ言葉を並べたところで、動作するのはプログラムであり、そこに記述されたコード以上に大事なことは存在しません。
コードがどんな動作を実現させているかだけを理解すれば、専門用語はあとから理解することができます。
プログラムが記述されたコードによってどんな処理を行っているのか、これに注目しましょう。
そのため、たとえ入門書であってもオンライン教材であってもサンプルコードが記載されているため、動作させることは可能だと思います。
そこからは動作させた結果から理解していけば全く問題ありません。
入門書が難しいと感じる初心者で効果的な学習方法を知りたい人は「【独学】プログラミングが難しい理由と効果的な体験先行型の学習方法」で解説します。
挫折ポイント③:覚える内容が膨大
エンジニア業界では、プログラミングのみだけでなく周辺知識も含めて膨大な知識が必要になります。
また、プログラミング学習といっても”プログラミング”のみの枠だけでも多くの分野が存在しているのも事実です。
そして、あれもこれもと手を出しているうちに、覚えることが膨大になってくるわけです。
挫折ポイント③への対策
目的に沿って目標設定が曖昧なために引き起こされる挫折だと思います。
確かに多くの分野に対して、知的好奇心から手を出したくなる気持ちは分かります。
しかし、何をするためにプログラミング学習を始めたのかわからなくなってしまうのは本末転倒です。
そうならないためにも目標設定が必要不可欠です。
<目的> <目標>
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ざっくりとした目標設定にはなってしまっていますが、要するに詳細な目標(ステップ)を掲げることで、その範囲からはみ出すような学習には手をつけないということです。
機械学習もしてみたい、別言語の学習に取り組みたい、webアプリでなくスマホアプリを作りたいなど、目的に沿った目標を作成したらまずはそれに従って限定的にでも知識を蓄えていきましょう。
取り組んでいく中で成果物が出来上がってくると、自然と知識が拡張されていくので、結果一つ一つの取り組みをコツコツ継続することによって多くの内容を覚えることができます。
python初心者でも独学で取り組みやすくアウトプットできる学習内容を知りたい人は「【認定ランサー】Python初心者が作れるものを目的別に学習方法解説!」で解説します。
挫折ポイント④:エラーへの対処がわからない
「エラーへの対処がわからない」もプログラミング初心者を挫折させる原因の一つだと思います。
プログラムが動作することが正解だとするならば、エラーが出てプログラムが動作しないことはストレスに感じてしまいます。
しかも、そのエラーに悪戦苦闘して数時間奪われてしまい、いつまでもプログラムが動作しなければ取り組みを断念してしまうことも少なくありません。
事実、プログラミング業務を主戦場としたエンジニアであっても、このエラーとの向き合い方はとても大切です。
挫折ポイント④への対策
こればかりは対策というより思考法となってしまいますが、プログラミングに取り組む上でエラーは間違いなく避けて通ることのできない現象です。
おそらく全ての優秀なエンジニアは、このエラーとの向き合い方が抜群にうまいです。
そして、エラーを起こすたびに経験値を積み上げているはずです。
エラーを引き起こしてしまうということは、裏を返せば自分自身が理解できていないことが見つかったということになります。
また、プログラミングの基礎に関しては、間違いなくGoogle検索すれば具体的なエラーへの対処方法が記載されている情報が見つかると思います。
ここで重要になるのが、エラーをいかに理解しているかです。
どんなエラーなのか言語化できなければ適切な検索が行えないため、手に入れたい情報にたどり着かない可能性があります。
そのため、エラー内容をGoogle翻訳などを利用して理解すること、エラー内容をそのままコピペして検索するなど、エラー時の対処方法を一つずつ身につけていく必要があります。
さらに、エラーが発生した段階で、そのエラーへの対処方法が分かれば、プログラミングへの理解が一つ深まったことになります。
エラー内容は、そのままコードへの理解に直結しているので、エラーとじっくり向き合うこともプログラミング学習において非常に大切になります。
いまいちプログラミングの上達を実感できず対処法を知りたい人は「【具体例】プログラミングが上達しない人の特徴と学習のコツ」で解説します。
挫折ポイント⑤:質問できる人が存在しない
この「質問できる人が存在しない」というのは、エラーが出た時に質問できる人がいないという意味ではありません。
本来、エラーはエラー内容からコードの改変を行ったり、連携しているサービスとの互換性だったり、あらゆる面で対処方法を自分自身で考えていけば解決までたどり着きます。
「エラーが出て対処方法がわかりませんので誰か教えてください。」というのは、プログラミングと向き合うことを放棄したことに他なりません。
もちろん助言をもらうことはとても大切ですが、基礎学習においては少しずつでいいので自分自身で解決できるよう取り組んでみましょう。
ここで問いている挫折内容は、自分自身の目的に沿って学習できているか確認するための質問できる人が存在しないという意味です。
適切な学習方法がわからないという挫折ポイントでも解説しましたが、やはり努力の方向性を見誤ってしまうと途端に目的に対して遠回りな学習になりがちです。
挫折ポイント⑤への対策
ずばりエンジニアの仲間を作ることです。
多くの人が取り組んでいるプログラミングだからこそ、目的別で様々な人が取り組んでいることになります。
そのため、情報共有が可能なコミュニティを手に入れることは、目的を達成することができる利点として考えることができます。
特に同じ目的を持っている人であれば、参考になる情報は膨大です。
SNSでの交流、コミュニティの参加、もくもく会の開催など、多くの媒体と場所でエンジニアやプログラミング学習者と出会うことができるはずです。
現役エンジニアの効果的な情報収集の方法を知りたい人は「エンジニアの情報収集はどんな方法?効果的な情報収集を解説!」で解説します。
挫折ポイント⑥:モチベーション維持が難しい
プログラミング学習において、モチベーションを維持することはとても大切です。
しかし、主にモチベーションを下げてしまう原因は4つあると思います。
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これらが原因でプログラミング学習を断念してしまうのではないでしょうか。
挫折ポイント⑥への対策
こちらの挫折ポイントに関する対処法は、簡易的なアプリケーションの開発によって防ぐことができます。
多くのプログラミング初学者がプログラミングに対して、右も左も分からないからこそ、自身の学習行動計画が立てづらい状態だと思います。
ここでは、具体的に以下の方法を提示します。
また、プログラミング学習時のモチベーションの上げ方を知りたい人は「【独学】プログラミングでモチベーションが続かない人の特徴と学習のコツ」で解説します。
挫折ポイント⑦:基礎学習からステップアップできない
たまにツイッターで見かけるのですが、「プロゲート2周目始めました!」とか、「復習でもう一度教材をやり直す。」みたいな内容があります。
おそらく、自分自身が学習した内容で抜け落ちている部分がないか確かめるために行なっていることだと思いますが、あまり意味が無いように思えます。
これはエンジニアとして働いているからこその結果論ですが、正直ほとんど覚えていません笑
こんなので稼いでいいのかと謝罪したいぐらい基礎が抜け落ちていると思います笑
もちろん、基礎学習が大切なことは重々承知していますが、それよりも基礎を終えた後に待っているツール作成やアプリ開発で培うスキルだと考えています。
挫折ポイント⑦への対策
驚かれるかもしれませんが、プログラマーやエンジニアという職種の人たちは、基本的に基礎的な内容を理解しているとはいえ、わざわざコード記述の構文を丸ごと覚えているほどではありません。
そのため、コードの記述方法といった基礎部分すら覚えていないので、Google検索しまくりです。
引くほど検索して、その場で思い出すようにしています。
また、作りたいか作りたくないかは別として、作るものを決めることが重要です。
基礎学習では間違いなく学ぶことができない内容がこれでもかと言うくらい手に入れることができます。
そして、成果物を作り上げたという実績も手に入ります。
そのため、基礎学習あるいは言語学習は、ただのルールの塊である記述方法を学ぶだけなので、それこそある程度覚えているうちにすぐに作りたいと考えているものに取り組み出しましょう。
プログラミングで作りたいものがない人は「プログラミングを学ぶ上で作りたいものがない人へ提案させてください」の記事がヒントになると思います。
挫折ポイント⑧:学習における時間の配分をわかっていない
そもそもプログラミング学習に取り組む際に、1日数十分であったり、まとまった時間を隙間時間に分散してしまう人がいます。
プログラミング学習において、最低でも1日3〜4時間を費やすことができる日程を週3で組めなければ、1ヶ月程度でプログラミング言語学習を終えることは難しいと思います。
もちろん、社会人の方や主婦の方で寝る間も惜しんで取り組む必要はありませんが、計画的に時間を作ってまとまった学習時間の中でプログラミング学習を行わないと論理的思考を養う瞬間がいつまで経っても訪れません。
ましてや、簡易的なアプリケーション開発であっても、プログラム設計から始まり実装段階に至るまで、時間が細切れだといつまでも終わることがありません。
さらに、プログラム実装をしていく中で必ずエラーが発生するので、自分の思い通りに事が運べることはほぼありません。
であれば、間違いなく重要になるのが学習における時間の配分になるということです。
挫折ポイント⑧への対策
この学習時間の確保で効果的なのが、プログラミング学習を行うことができる強制的な環境づくりです。
プログラミングの言語学習あるいは応用的な学習であっても、基本的には1人で行った方がはるかに学習速度と理解につながってきます。
そのため、家族であったり友人であったりと他者を介在しない環境を手に入れた上で時間も確保するべきです。
時間の確保については、先々の予定を工夫すれば確保できると思います。
環境としておすすめなのが喫茶店です。
筆者も何か学習するときは喫茶店にこもって集中的に学習します。
また、具体的なプログラミングの習得時間を知りたい人は「【Python】独学による勉強方法と手順をスキル別で徹底解説!」で解説します。
マネをすることで挫折を回避しよう
独学・未経験から始める人も少なくないので、プログラミング学習の継続や学習を続けたスキルアップにはそれなりのハードルが設けられています。
また、プログラミング学習においても、学習者によってはすでに学習対象とするプログラミング言語や狙っている分野が存在するかもしれません。
そのため、費用を抑えて効率的にピンポイント学習で取り組みたいと考える人も少なくありません。
また、プログラミング学習において目的を持って取り組むことは大切ですが、『何を作ればいいかわからない。。』といったスタートの切り方で悩む人もいると思います。
そういったプログラミング学習の指標となる取り組み方について詳細に記載したまとめ記事がありますので、そちらも参照して頂けると幸いです。
さらに、効果的なポートフォリオの作成方法を知りたい人は「【具体例】エンジニアによるプログラミングのポートフォリオの作り方」で解説します。
それでも取り組みに不安を抱く場合は無料相談がおすすめ
プログラミングの学習において、基準値を知ることが重要になります。
例えば、HTML/CSSでサイトを作った経験があるのであれば、周囲の人はどのレベルに仕上げているのか気になりますよね。
おそらく作成したものに動作を加えたり、デザインの精度を高めるためにjQueryやJavascript、BootStrapなど多様な言語やフレームワークを利用することでしょう。
このような内容でどのような成果物を作成した卒業生が存在しているのか、周囲でどんな結果を残しているのか、プログラミングスクール等で実施している無料カウンセリングでお聞きするのがオススメです。
やはり費用がかからず利用できるものはじゃんじゃん使うのが筆者のモットーでもあります笑
それに、今後の学習方針やキャリア相談も含めて無料カウンセリング実施できるので、活用して損はありませんよね。
さらに、比較対象を作るあるいは多くの情報を得るためにも、複数の無料カウンセリングを利用するのが賢い方法だと思います。
そのかき集めた情報の中で、あなたの目的・目標に合った内容に取り組んでいきましょう。
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まとめ
ここまで数多くの挫折ポイントとその対策について解説してきましたが、プログラミングに取り組む上で一番大切なのが『継続力』になります。
そして、小さなプログラムを作成することから始まり、大規模な開発にたどり着く頃には間違いなく『習慣化』できていることだと思います。
ここまでくると、インプット作業よりもアウトプット作業の方が割合として多く占め始めるので、成果物が驚くほど多くなってきます。
また、簡単なツールやアプリであれば、数十分でプロトタイプを作成できたりします。
本来、プログラミングはモノづくりに該当すると思いますので、何かを生み出す楽しさを知っていただければと思います。